辻正人は滋賀県の多賀少年野球クラブの監督。
今までの野球の常識を覆すチーム作りで全国制覇3回、全国から移住してまで通わせたい!その指導方法とは?
今回は、その楽しみながら勝手にうまくなるチーム作りを調べてみました。
辻正人は楽しみながら上手くなる選手育成で日本一3回!
全国から学びに来る人気の野球チームがある。
引っ越してでも通わせたい・・・
そこは辻正人監督率いる滋賀県の「多賀少年野球クラブ」である。
20歳でチームを創設し、2023年で指導歴35年、今までに全国1位を3回達成、22名のも甲子園球児を輩出している。
しかも「楽しみながらうまくなる!」指導方針を掲げたチームである。
そんな辻正人監督の、カリスマ的な少年野球の指導方法とはどういったものなのか?
辻正人監督の多賀少年野球クラブの指導方法とは?
辻正人監督は当初、“楽しい野球で日本一になると言って” 笑われていたそうです。
そもそも、監督は自分の息子の時に少年野球の指導に違和感を覚えました。
チームに入ると、親としてのかなりの負担とかがあり、考えるようになった。
・練習時間はキッチリ守らないといけないため親の送り迎えも大変。
・雨あがりの日の練習や試合の時でも、スパイクで! その洗濯や靴洗いも大変。
野球道や信念や、上から聞かされたり教え込まされたりしてきた「野球の常識を疑う」 ことから始めたのが今のチーム作り。
・練習時間に遅れても大丈夫。
・雨でグランドがぬかるんでいたら、長くつで練習や練習試合を。
(長くつは野球をするには適してないので、かえってトレーニングになる)
・幼児・低学年の練習場「遊びの広場」は練習してもしなくてもいい、
また、夏場の練習ではユニフォームでなくTシャツ短パンを推奨。
・休みも取りやすい雰囲気作りをしている。
・指導者の顔色を伺わせないで、何でも話せる雰囲気を作る。
このように、少年野球の常識を疑い、子供が伸び伸びと野球に取り組む
環境を作り上げてきました。
投げ方指導方法で“やってはいけない”こととは?
少年野球の指導方法で、結構ありがちな間違いの一つに「ボールの投げ方」がないがしろにされていること。
辻正人監督の多賀少年野球クラブの練習では「投げ方」をどう教えているのか? 調べてみました。
辻監督は言います! 子供たちが何気なく始めるキャッチボール、これがが一番危険だ。
「変な癖がついてしまったら一生取れない」ことを肝に銘じておく。
とりあえずキャッチボールを、くらいの意識でスタートしてしまうと、「それが一番危険」変な癖がついてしまうと一生、取れないのです。
高校へ行っても、いい投げ方ができない。
・・・場合によっては、思い切って(右投げから)左投げに変えるくらいしか解決方法がなくなるほど! と強く注意喚起しています。
多賀少年野球クラブでは幼児や小学校低学年の子どもに、非常に丁寧に、徹底して教えます。
辻正人監督が長年研究し、試行錯誤を重ねてきたノウハウだという。
詳しくはこちらをご覧ください! ⇒ 【小学校低学年のうちから教え込みたい投げ方】
基本中の基本であるキャッチボールを大切にしなければ、野球がうまくなるはずがないという。
辻正人「勝手にうまくなる」仕組みの作り方?
辻正人監督が大事にしているのは “喜ぶ”練習
多賀少年野球クラブでは、監督が号令をかけることもなく練習が始まる。
みんな楽しく練習している。
各学年ごとに分けた時短練習、ミスをしてもうまくやれても、いちいち注意しない! 身体を動かしていること自体がトレーニングなのだ。
ここではちょっと変わった練習がある!・・・これは最初に全国制覇した年実施した練習だが、「毎年シーズン初めに全国制覇した後の練習」をしているという。
喜ぶ練習を実施すると、子供たちはそこに向けて練習していく。
この・・・喜ぶ練習はすごく大事だという。
子供達には、きついことより楽しいことのほうが良い。
監督が常に意識していることは「子供たちをほめる!」
「野球は本来楽しいものだ」という、当たり前のことを、楽しもうよという原点をすごく大事にしている。 それがうちのチームだけでなく相手チームにも反映して楽しいスポーツの空間ができていると思う。
命令じゃない指導はいくらでもあり、楽しませたら四六時中野球をやるようになる。 子供が伸び伸びと野球に取り組み、勝手にうまくなる性格を作っていくことが大切。
参考動画はこちら ⇒ 【少年野球人口減少も…時代に合わせた指導法】
まとめ
以上、辻正人監督の「楽しみながら上手くなる指導方法」についてまとめました。
全国一を目指すには、「耐えたり我慢したりする厳しいものも大事」と考えがちですが、常識にとらわれず、子供たちが伸び伸びと野球に取り組める環境を作り上げてきました。
それで3度も日本一になった実績・・・正直これには驚きました。
「スポーツは本来楽しいものだ」という原点を大切にしている素晴らしいチーム作りでした。
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